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株式投資には、少なからずリスクが伴います。
当たり前ですが、余計はリスクはできるだけ減らしておきたいですよね。
リスクを回避するためにはまず、どのようなリスクが存在するのかを知っておく必要があります。
そこでこのページでは、株式投資における様々なリスクや、リスクを回避する方法をご紹介します。
株式投資のリスク一覧
株式投資におけるリスクには、大きく分けて3つのリスクが存在します。
- 流動性リスク(リスイディティリスク)
- 値下がりリスク
- 倒産リスク
以下にこれら3つのリスクについて詳しく解説していきます。
流動性リスク
流動性リスクはリクイディティリスクとも呼ばれています。
流動性リスクとは、株式投資での売買回数が極端に少なくなることから起こり得るもので、取引したいときに成立が行われず、売りたいときに売れない可能性があるというものです。
市場性があまりない銘柄であったり、市場状況に異常が発生しているときに特に起こると言われています。
市場に出回る絶対量が少ない、人気の低い銘柄に起こりがちです。
もしくは経営危機が原因となり、投資家による売り注文が殺到する場合にも発生しやすいと言えるでしょう。
市場が大暴落していたり自然災害などで取引できなくなる場合にも起こりやすいです。
頻繁に取引されていない銘柄で発生しがちなので、株を購入する前に、出来高をチェックする必要があります。
実際に現金へと換金されるまでには4営業日が必要だという事を頭に入れておきましょう。
値下がりリスク
値下がりリスクとは、名前の通り株価が下がるリスクの事です。
株価は常に変動している為、自分が売りたいと思った値段よりも低い値段でしか売れなくなってしまい、損失を出してしまう場合があります。
当初期待していた利益が手に入らず、損をしてしまうのでタイミングを十分に見計らう必要があります。
リスクの中で、最も注意すべきリスクだと言えるでしょう。
ニュースなどで同業者が不調に陥った場合なども、つられて暴落する可能性があるのでこまめな情報収集が必要です。
倒産リスク
倒産リスクとは自分が株主となっている企業が、倒産した際に起こるリスクの事です。
どんなに業績が安定している企業や有名な企業であっても、倒産しないという保証はどこにもありません。
もし、保有株の企業が倒産した場合は、保有している株の勝ちは0となります。
どれだけ株価が高かろうと倒産してしまえば何の価値もなくなってしまいます。
また、信用取引や先物取引、オプション取引売りは投資金が戻ってこないだけでなく、さらに損失を被る場合があるので注意しておきましょう。
倒産によるリスクを背負わない為にも、当初の銘柄選びを慎重に行ったり、常に保有銘柄関連の情報収集を行う必要があります。
リスクを回避するために
上記のようなリスクがあることはわかりましたが、こうしたリスクはできるだけ回避したいですよね。
では次にそんなリスクを回避するための対策についてご紹介していきます。
小額から投資を始める
株式投資で大きな音質を被らない為には、まず投資金を抑えておくことから始めましょう。
いきなり高額な金額を投入してしまうと、値動きに一喜一憂してしまいついて行けない可能性があります。
もしも暴落した際、かなりの痛手になることも容易に予想できます。
投資を始めて間もない時は、まず少額の資金での運用で数をこなしていきましょう。
株式投資の流れをつかみ、リスクの危険性を十分理解してから額を上げていくのが最適です。
自分の中で売買ルールをきめる
自分自身でいくつかルールを決めておくこともおすすめです。
例えば上昇率に関わらず10万円利益が出たら売却する、買値より15パーセント下がったら損切りする、保有銘柄は4つまでにする、などです。
出来る限り具体的な数値をあげるのが理想的だと言えます。
こういったルールは、自身の投資スタイルの確立にもつながります。
「利益が20%以上でたら売却する」というルールを決めた場合、利益は少なくとも数をたくさんこなすという投資スタイルが確立します。ルールを決めることで、自分が一番投資しやすい環境を探し出すことにも繋がるのです。
常に株情報の収集を行う
インターネット上や企業情報をはじめとし、様々な情報収集を行うことは基本中の基本です。
経済全体の流れを掴むことで、今後の市場動向予想に役立つだけでなく、株価変動を事前に察知することにもつながります。
保有中の銘柄や購入を検討している銘柄に、何か影響の出る情報を入手するかもしれません。
常に最新の株情報を入手しておくことは、リスク回避という意味でもかなり重要性が高いと言えるでしょう。
概況だけでなく保有企業の経営計画にも目を通しておく事をおすすめします。
経営計画には企業の今後についての中長期的な展望が掲載されています。今後の投資を有利に進める情報となるのでチェックしておいて損はありません。
株情報の収集法としては、証券会社の情報開示サービスを利用しても良いですし、株サイトなどで逐一チェックすることも可能です。
大切なのは、入手した株情報の取捨選択だと言えます。何が大切で何が不要なのか、自身で判断することが大事です。
事前にリスク計算を行う
気になる銘柄に投資した場合、あらかじめどれだけリスクがあるのかを計算しておき、リスクの小さい株式に投資するというリスクヘッジも大切です。
同時に利益が出た場合のリターンも計算しておくことで、優先的に投資を行うべき銘柄を選別することができます。
いくつかの銘柄で悩んだ時にも使える手法です。
分散投資を行う
分散投資とは、投資金を分散しリスクを回避する投資方法のことです。
例えば100万円の資金があるとしたら、1つの銘柄に全額投資してしまうのではなく、4つの銘柄に25万円ずつ投資するなど、資金を分散する事で株価暴落時の損失を抑える方法になります。
全額投資した場合は一気に資金がなくなる可能性がありますが、分散していれば1つの銘柄で損失が出ても残りの資産は守られ、利益を出す可能性もあります。
代わりに利益が得た場合のリターンも減額してしまいますが、分散投資は資産を守るための大切な対策の一つと言えます。
時間分散を行う
購入するタイミングをずらして投資を行う事を時間分散といいます。
株式投資の損益は、買った株を買値より高く売ることができれば利益が発生します。
つまり、株の買値が低ければ低いほど良いという事です。
時間分散を行う事で、高値掴みを避け比較的株価が安い状態での投資を行うことができるのです。
安価な株価で購入することにより、資金が抑えられるのでその分株価の高い銘柄に投資することができます。
投資を行う企業が倒産や不祥事を起こさないように、倒産確率の低い企業を選ぶことが大切になってきます。
チャート分析を行う
株式投資の分析において重要なのがチャート分析です。
株価の変動を示したグラフですが、このチャートにもトレンドが存在します。
トレンドは2種類に分類され「上昇トレンド」と「下降トレンド」が存在します。業績が良く、将来性のある銘柄であっても、チャートのトレンドには逆らえない仕組みになっています。
チャートトレンドを掴むことで、買い時売り時の判断ができるようになり、買い付け時の株価を安価で抑えることにもつながります。
株で損失が出た場合の対処法
1年間を通して、株で損失を出してしまった場合の対処法ですが、必ず確定申告をすることを忘れないようにしましょう。
株式投資で損をしても、損益通算や損失の損失の繰越控除などで“税金”の負担を減らすことができるからです。
以下にその仕組みについて解説します。
損益通算
損益通算とは株式投資で儲けた利益と、株式投資で被った損失を合わせ、相殺することをいいます。
複数口座を保有している場合であれば損益を相殺することが可能です。
証券会社①で+100万円 証券会社②で-100万円の損益がでている場合、プラスマイナス0となるので税金もかかりません。
さらに損益通算の対象には、株の売却損と配当資金も相殺できる仕組みになっています。
証券会社①で-100万円の損失があり、証券会社②で+10万円の配当金がある場合を損益通算すると -90万円となり、損失が大きいため、“配当金×約20%税率”のお金が戻ってきます。
こちらのパターンであれば2万円が戻ってくるということになります。
ただし、同じ証券会社で売却損と配当金がある場合は、確定申告の必要がない可能性があります。
証券会社によっては、配当金等を損益通算に含む仕様になっているケースもあるので、一度確認してみるのが良いでしょう。
損失の繰越控除
損失の繰越控除とは、株式投資において損失を被った場合、3年間であれば損失分を繰り越せるというシステムです。
3年以内に利益が出た際には、利益分と相殺できるといった内容になっています。
損益通算で損失が大きかった場合でも、残りの損失分に対して使用することができるので知っておいた方が良い制度です。
ただ一つ注意するべき点は、損失の繰越控除を利用する際は確定申告を絶対に忘れないでください。
その後に取引のない年があったとしても、損失を繰り越す際は必ず確定申告を行いましょう。
1度でも申告されないと損失を繰り越す権利が消滅し、税金を取り戻せなくなってしまいます。
適応外の口座もある
NISA口座(少額投資非課税制度)やジュニアNISAの口座内で生じた損失は、損益通算や損失の繰越控除が適応されません。
この点を踏まえた上での証券会社選びを行いたいですね。
こういった制度や仕組みは、はじめにしっかり理解しておきましょう。
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