最近、怪しい投資広告が話題になっているのを知っていますか？

 

著名な投資家や芸能人の名を不正に利用した投資詐欺広告がSNS上で蔓延しており、それを信じ込んだユーザーが騙されて被害に遭ってしまうという事態が急増しています。

 

詐欺グループによる悪質な広告が後を絶たない中、次なる餌食となったのが”AI Referee”という投資ツール。

 

AI Refereeを装った偽物のページを作り、そこから自身の投資商材に誘導するという悪質な手口を行っていることが発覚しました。

 

 

 

 

 

 

AI Refereeを装った怪しい詐欺グループが出現

 

AI Referee（AIレフェリー）とは、AIを利用した株式投資専門の銘柄抽出ツールです。

 

最新のAIが自動で高騰期待銘柄を抽出してくれるという便利な代物ですが、口コミも少ない上に実績なども特に公開されておらず、正直怪しさは否めません。

 

そんなAI Refereeですが、最近このAI Refereeを装って何やら怪しいビジネスを行っている、謎の詐欺グループが存在することが明らかになりました。

 

 

 

偽物のAI Refereeページに注意

 

まずはこちらをご覧ください。

 

 

 

 

 

こちら一見AI Refereeの公式サイトに見えますが、実はこのサイト、AI Refereeの偽物ページなのです。

 

まず緑色の友だち追加のバナーをタップしてみると…

 

 

 

 

謎のLINEアカウントの友達追加画面に飛びました。

もちろんひろゆき氏本人ではないでしょう。

 

 

”体験版のAI銘柄スクリーニングを無料でお試しできる”とのことでバナーから飛びましたが、一体どこからお試しできるのでしょうか？

このLINEから申し込むのでしょうか？

 

 

 

意味不明すぎるので詳しく調べてみると、このAI Refereeページについておかしな点がいくつかありました。

 

 

 

AI Refereeの偽物と本物の見分け方

 

よくよく見てみると、このAI Refereeのページ、何かと様子がおかしいことがわかりました。

 

おかしいのは主に以下の2点。

 

 

 

 

まずそもそも①の友だち追加バナー。

 

バナーが緑色なのと”友だち追加”という文言によって、おそらくLINEの友達追加だろうと何の疑いもなく思い込んでしまいますが、よくバナーを見ると”友だち追加”の文言の前にあるのは旧Twitterのロゴです。

 

Twitter（現：X）とLINEがごっちゃになってますね。

しかもよく見たらバナーの画質も粗くガビガビです。

 

素人がペイントでそれっぽいバナーを作って、適当に合成したのでしょうか。

 

 

 

 

そしてもう一つ。

 

 

 

②についてですが、よく見るとページURLに違和感があります。

 

AI Referee公式の正規URLは、「ai-referee.com」ですが、こちらのURLは「front.aibtcopen.com」となっています。

 

 

 

 

普通、サイトのURLというのは、サイト名が使われていることが多いです。

上記の「front.aibtcopen.com」というURLはニセモノのページなので、間違えないようにしてください。

 

 

改めて偽物と本物のAI Refereeページを比較してみると…

 

 

 

 

ロゴなども丸パクリで、一見しただけでは分からないように作られていますね。

素人がパッと見ただけでは偽物だと分かりにくく、騙されてしまう人もいるかもしれません。

 

ですがよく見ると上述したようにちょっとおかしな点もあったりしますので、何か違和感あるな？と思ったらその直感を信じて、しっかり疑ってかかることが大切です。

 

 

 

 

偽AI RefereeのLINEやTwitterにも注意

 

AI Refereeを装う詐欺グループの悪事は、これだけに留まりません。

彼らはTwitter（現：X）でも、やりたい放題に暴走しています。

 

 

著名人を利用した嘘の投稿で客引き

 

こちらは経済アナリスト馬渕磨理子氏のTwitter（現：X）での検索結果ですが、このように検索欄から『馬渕磨理子』と検索すると…

 

 

 

 

同じ文章の投稿が大量発生しています。

しかもこれらの投稿は全て、アカウント名からも分かるように謎の外国人投資アカウントによるものです。

 

 

 

日本語も変ですし、調べてみても馬渕磨理子氏が上記のようなプロジェクトを行ったという事実はありません。

つまり、全て嘘の内容ということです。

 

馬渕磨理子氏は、画像を勝手に使われ、ありもしない出来事をでっち上げられているのです。

 

なぜそんなことがされているのかというと、これらは全て自分たち詐欺グループの商材に誘導するためのものでした。

 

 

 

謎のLINEアカウントに誘導

 

そんな謎の怪しい外国人アカウントのプロフィールに飛んでみると、

 

 

 

 

フォローもフォロワー数もゼロ。

さらには怪しいリンクが貼られており、もう胡散臭さしかありません。

 

リンクをタップしてみると…

 

 

 

 

 

このような謎ページに飛びました。

このよくわからないボタンをタップしてみると、なんと先ほどの偽物のAI Refereeのページが表示されました。

 

 

 

要するに、馬渕磨理子氏の名前を借りて宣伝し、自分たちの怪しいLINEアカウントに誘導しようとしていたということです。

 

 

ちなみに、上記画像のサイトにあるリンクの一つは偽AI Refereeのページに飛びましたが、もう一つはこのようなLINEアカウントに飛びました。

 

 

 

 

 

個人投資家の川島さんがどんな方かは知りませんが、先ほどの偽ひろゆきアカウントと同様、こちらも自分たちの商材を勧めるためのアカウントであることが予想されますので、危険なので追加はしないようにしましょう。

 

 

 

AI Refereeの他に芸能人の名前も不正利用

 

詐欺グループの暴走は止まりません。

実は、このような勝手に名前を不正利用した詐欺行為の被害に遭っているのは、AI Refereeや馬渕磨理子氏だけではありません。

 

前澤友作氏や大坂なおみ氏、宮崎駿氏など、名立たる有名人たちも、詐欺グループの餌食となってしまっているのです。

 

 

AI Refereeの詐欺グループたちは、あろうことか上記のような有名人の画像を無断使用して、『BitAlpha AI』という詐欺商材への投資を勧めるような広告記事を捏造しています。

 

 

 

この投資詐欺はこのように、Twitter（現：X）でも話題になっています。

 

 

「BitAlpha AI」とかいう詐欺サービスがヤバい

- 大坂なおみ,宮崎駿,前澤友作,木村拓哉などの画像を無断使用して、BitAlpha AIという詐欺サービスへの投資を勧めるような広告記事を捏造している
- 「ビットコインと主要な仮想通貨に投資をするロボアドバイザー」を謳っている
- 完全に詐欺なので注意 pic.twitter.com/7M5qACKS41

— SOU⚡️仮想通貨 / ビットコイン (@SOU_BTC) May 17, 2023

 

酷い話ですね。

しかしこの詐欺グループは、著名人の画像を無断で悪用するだけには留まりません。

 

『Yahoo!ニュース』や『日本経済新聞』、『アメトーク』といったような大手番組などの名を騙り、あたかもTVで紹介されたかのような虚偽の記事を作成し、悪質な集客を行っていたのです。

 

 

こちらはテレ朝news（@tv_asahi_news）になりすまし、アメトーク内での山下智久と蛍原徹のやり取りと称して､デタラメな日本語でBitAlpha AIという投資プラットフォームに誘導していた証拠画像です。

 

 

（出典：https://twitter.com/）

 

 

山下智久：私がこのプラットフォームを使い始めてからもう3年になります。皆さんがすることは、このリンク（※BitAlpha AIへのリンク）を使って登録して、最低36600円の入金をすることです。

 

 

こんなことを、アメトークで山Pが言うわけがありませんよね。

 

大胆不敵にやりたい放題ですが、なぜこんなヤバイ詐欺グループがこのように野放しになってしまっているのでしょうか。

 

調べたところ、どうやら被害を被った著名人たちが広告会社に訴えてたとしても、また新たな詐欺広告が次から次へと出て来るため、対応が追い付かず終わりのないイタチごっこになってしまっているようです。

 

 

 

ちなみにこのBitAlphaAIという詐欺商材、よくサービスの名前をコロコロと変えているようで、どうやら以下の商材も同じ詐欺グループによるものの可能性大なので十分気をつけてください。

 

 

 

 

これらはどのサービスも内容が酷似しており、運営会社も海外の投資詐欺会社であることがわかっています。

 

 

そういえば先ほどのAI Refereeの偽サイトのURLをよく見てみると、

 

 

 

 

『front.aibtcopen.com』ということで、BitAlphaAIをはじめとした詐欺商材と名前がよく似ていますね。

 

偽ひろゆきなどの胡散臭いLINEも、おそらくBitAlphaAIに誘導するためのものだったのでしょう。

 

 

 

実際にBitAlphaAIを利用してこのように被害に遭ってしまった方も多数いるようです。

 

 

#bitalphaai

FNN LiveNews αを悪用したBitAlphaAIへのフィッシング詐欺にまんまと引っかかった。なんかイギリスの投資会社へつながり、短期間で12000円も持ってかれた。 トホホ（ ; ; ）
みんなも気をつけてー
↓その一部分 pic.twitter.com/uPccbeSHUN

— ryo (@ryo84221112) December 15, 2022

 

くれぐれも皆さんは騙されないように注意してください。

 

 

 

AI Refereeを騙る詐欺手口には要注意

 

ということで、今回の検証結果をまとめます。

 

 

 

 

かなり大胆な手口で詐欺行為を行っている悪徳組織でしたね。

 

AI Refereeに限らず何かサービスの利用を検討しているとき、もし「何かおかしいな？」「明らかに怪しいな？」と思ったら、迂闊に登録してしまうのではなく、しっかりそのサービスについて調べるようにしましょう。

 

 

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